マイクロソフトが2019年1月30日に第2四半期決算を発表しました。
売上高は市場予想とほぼ一致、EPS(1株あたり利益)は市場予想を下回り、発表内容から成長減速への懸念が広がり株価は時間外取引で約4%下落しました。
上記の懸念とは、具体的に、PC市場の低迷とクラウド部門の成長減速です。
▼1/30以降直近のマイクロソフト株価チャート
それでは具体的に中身をピックアップしながらみていきます。
売上高とEPSの市場予想と結果
◆マイクロソフト2018年10月~12月期決算
- 売上高:324.7億ドル(市場予想:325億ドル)
- EPS: 1.08ドル(市場予想: 1.09ドル)
決算発表においては、市場予想に対して結果がどうであったかということが重要です。
株価もその内容に反応します。
対前年比でどのくらい拡大あるいは縮小したかという点も大事ですが、市場予想とはつまり、会社の諸々の発表から形成された市場の期待であるためです。
期待に応えられなかったら市場は失望するわけですね。
今回のマイクロソフトの場合は、市場予想とほぼ一致も未達となり、これまで連続して市場予想を上回る好決算を出していただけに成長減速の警戒感が強まった形です。
売上高構成の中身をみていく
◆インテリジェント・クラウド部門
- 売上高:93.8億ドル(市場予想:92.7億ドル)
これは対前年比+20%。
そのうち、マイクロソフトのクラウドサービス『Azure(アジュール)』の伸長は+76%と驚異的。
だがしかし、2017年や2018年初めには2倍近いペースで伸長していたため、それに比べると成長減速の印象が強い。
◆モア・パーソナル・コンピューティング部門
- 売上高:129.9億ドル(市場予想:130.8億ドル)
これは対前年比+7%。
『Surface(サーフェイス)』シリーズの売上は対前年比で39%増と好調。
しかし、基本ソフト『ウィンドウズ』のPCプレインストール版の売上が▲5%と減少。
マイクロソフトのエイミー・フッド最高財務責任者(CFO)も2018年10月~12月期の売上高が市場予想を上回らなかった主因はPC市場にあるとの見解を示しました。
◆法人向けサービス(プロダクティビティ&ビジネス・プロセス部門)
- 売上高:101億ドル(市場予想:100.8億ドル)
これは対前年比+13%。
企業向けoffice365の売上が+27%増と好調。
ちなみに一般消費者向けもサブスクリプションユーザーが前期から80万人増加し3,330万人となりました。
マイクロソフトの業績推移グラフ
▼マイクロソフトの業績推移

上記で参考としたBloombergの記事ではウェドブッシュ・セキュリティーズのアナリストが、
「マイクロソフトはハイパー成長の時期が過ぎた。まだ成長は見られるが、比較できる数字は一段と厳しくなっている」と指摘。
今回の決算の内容については、
「一部の人々が期待していたほど突出した業績ではないというのが現実」
と付け加えています。
さいごに
マイクロソフトの株価は好調な決算とともに右肩上がりに上昇してきました。
▼マイクロソフト株価5年チャート
過去2期の決算でも、売上高、EPS、ガイダンスともに市場予想を上回る数字を叩き出してきていたので、成長の減速感は否めません。
今回のような市場予想に対してマイナスの決算が次回も続くのかどうか、世界経済の減速感も強まっているなかで要注目です。

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