
こんにちは、けだま(@kedamafire)です。
投資の成果指標は配当金の増加。
生活コストを上回るキャッシュフローの創出で、経済的自立を確立すべくコツコツ投資を続けています。
最近米国株投資をはじめた方で、こんなふうに考えている方も多いのではないでしょうか。
頻繁な売買は手数料貧乏のもとなのであまりおすすめできませんが、ポートフォリオのメンテナンスなどで年数回銘柄の売却を行うことは、投資に慣れてくると増えてくるかもしれませんね。
ぼく自身、原則Buy&Holdで長期投資方針ですが、ポートフォリオにおいて単一の銘柄が大きく値上がりした際、一部を利益確定してリバランスすることもあります。
そんなときのために、タイトルにもしている内容は覚えておくとよいですね。実際取引をすると、必ず直面することなので。
米国株を
- 特定口座内
- 外貨決済取引
で得た売却益への税金(譲渡益税)は、都度、日本円で徴収されます。
米国株の外貨決済で得た売却益への税金(譲渡益税)は都度、日本円で徴収される

ヘルスケア銘柄のアッヴィ【ABBV】が、一時低迷していた株価を戻しています。
▼【ABBV】日足チャート
ぼくは原則、Buy&Holdで米国の増配株&高配当株に長期投資が方針ですが、上述したように、ポートフォリオリバランスのため、一部を売却しました。
▼【ABBV】取引履歴
- 決済は外貨決済(US㌦)
- 135株保有中、15株売却
- 平均取得単価は76㌦、売却単価は86.67㌦
- 約定代金は1,300㌦、およそ141,000円
- 受渡金額は1,293㌦
参考までに、アッヴィ【ABBV】一部売却後のポートフォリオはこちらです。
売却して得たお金で別の米国株を買う場合は、外貨決済の方が便利です。
現在円安傾向ですが、売却金額をドルで持っておけば、為替は気にせずに目当ての銘柄の買い付け目標株価だけ注視していればよいためです。
ですが、その場合、譲渡益税は日本円で徴収されるため、利用している証券口座内に日本円の残高が不足していると別途追加で円貨の準備が必要となります。
以後の例示は、楽天証券のものです。
譲渡益税が円貨で徴収されることは楽天証券もSBI証券も共通ですが、その徴収方法は異なるため、それぞれ説明していきます。
譲渡益税の徴収のための円貨が不足していたら(楽天証券の場合)

譲渡益税の徴収のための円貨が不足していたらこうなります。
▼楽天証券アプリの画面キャプチャ
要するに明日の15:30までに、日本円を楽天証券口座に入金しておいてね。ってことです。
外貨では売却した約1,300㌦、およそ13万円分がありますが、譲渡益税の徴収は円貨で行われるわけです。
ぼく自身はあまり売却することがなく買付ばかりのため、毎回、この通知が来てから要求された金額を入金しています。
そうなんですよ。でもね、上記キャプチャに沿って不足金を確認すると、37,000円。。
ただ、指定期日までに入金後、37,000円から確定した譲渡益税が数千円引かれたのちは、残金が戻ります。
なので心配は無用ですが、自分でざっくり頭の中で計算している以上の金額が一旦提示されるため、フルインベスターは注意が必要かもしれませんね。。
実はこの記事、はじめて米国株の売却をした人から、こんな譲渡益税不足の金額っておかしくないか?と質問されたことが作成のきっかけとなりました。
ですが、上述したように、入金額の一部から税金が引かれた後は、大方残金となっているはずです。
せっかくなので、米国株式を売却した場合の譲渡益の税金について整理しておきましょう。
多くの場合は税金は特に気にするほどの金額ではありませんが、知っておく分にはよいですね。
【楽天証券の場合】米国株を売却した場合の譲渡益税について

米国株式の譲渡益税の税金は20.315%(所得税15.315%/住民税5%)の申告分離課税です。
算出元となる取得価額は、約定日の為替レート(※TTB)、譲渡価額も同じく約定日の為替レート(※TTS)で損益が計算されます。
この場合において、『円貨決済』で『特定口座(源泉徴収有)』を選択し、譲渡益が発生している場合は、受渡金額から譲渡益税が源泉徴収されます。
ところが、『外貨決済』で『特定口座(源泉徴収有)』を選択し、譲渡益が発生している場合は、円の預かり金から、譲渡益税が源泉徴収されます。
円の預かり金がなく不足金が発生した場合は、日本円を入金するか、外貨を円に転換して不足金を解消する必要があります。
なお、損益通算は、日本円に換算されたうえで、日本株・外国株とも全てを対象として行われます。
≪参考:楽天証券HP≫
はじめての場合は、少額でも一回売却してみると感覚が理解しやすいかもしれませんね。
【SBI証券の場合】米国株を売却した場合の譲渡益税について

SBI証券の場合は、楽天証券と徴収ルールが異なります。
以下引用です。
外国株式は特定口座において、国内株式、投資信託、債券と損益通算をするため、損益管理を日本円で行います。従って取得単価および譲渡損益は外貨を円換算して算出いたします。「源泉徴収あり」をご選択のお客さまについては、国内約定日の28時頃にその他の金融商品と損益通算後、譲渡益に対して20.315%を乗じた譲渡益税を円貨で徴収し、還付金がある場合も同様に円貨でお支払いたします。
譲渡益税は円貨の預り金不足により徴収できなくなる可能性を考慮し、外貨決済においては、売却の都度、現地約定日に「概算譲渡益税」を外貨で拘束し、実際に円貨口座から譲渡益税を徴収した時点で、外貨の概算譲渡益税の拘束を解除いたします。
円貨口座においては、国内約定日の為替レート確定日に受渡金額が確定いたしますので、損益通算後、国内約定日の28時頃に売却代金から譲渡益税を徴収いたします。≪引用:SBI証券≫
ですが、円貨が不足していた場合の対応は異なります。
外貨決済で譲渡され、譲渡益税が発生した際に、お客さまの円貨口座の預り金で充当できない場合は、外貨の売却代金の内、拘束していた概算譲渡益税相当分の全部又は一部を外貨⇒円貨への為替取引(強制円転)を行い不足金額に充当します。
さらに、徴収すべき譲渡益税(円貨)を算出し直した結果、不足金がある場合には、当社が定める外貨の優先順位で外貨⇒円貨への為替取引を行い不足金に充当させていただきますので、あらかじめご了承ください。
なお、為替取引の変動等により不足金が解消しない場合や、為替取引の休場等により、外貨⇒円貨への為替取引受渡日が通常より長くなり、当該外貨建商品の譲渡等の受渡日までに、譲渡益税を円貨で徴収できない場合には、お客さまの口座状況によっては、出金余力不足のためお取引に制限がかかることもございますのでご留意ください。
≪引用:SBI証券≫
数千万円の取引をするわけではないので、税金といったって金額はたかが知れてはいるわけですが、投資によって、いつ、どのように税金が徴収されているかは頭の片隅に置いておくとよいですね。
少額とはいえ利益から20%も納めているわけですから。。
まとめ;【投資基礎知識】米国株の外貨決済で得た売却益への税金は都度、日本円で徴収されるよ。

まとめると、
米国株を
- 特定口座内
- 外貨決済取引
で取引して得た売却益への税金(譲渡益税)は、都度、日本円で徴収されます。
- 楽天証券の場合、日本円残高が不足していると入金が必要。
- SBI証券の場合、外貨決済で得たドルが強制円転されて充当される。
楽天証券の場合、予想より多い金額の入金を促されても、必要額が引き落とされた後にちゃんと戻るから大丈夫ですよ!
▼最近久々に売却した米国株に関する記事はこちら

▼保有米国株の紹介はこちらの記事をどうぞ

▼現在の年間配当金受取期待値は約52万円です。

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ぼく自身は上記3社ともで口座を開設し、
メイン利用は楽天証券、
ETF積立はSBI証券、
情報収集はマネックス証券
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