

こんにちは、けだま(@kedamafire)です。
米国株のうち、主に高配当株を中心に投資を行っています。
さて、先日こんなツイートをしたところ、色んな方から投資銘柄のアイデアをいただくことができました。
保有米国株🇺🇸配当月一覧
添付画像は
✔︎保有株
✔︎配当月
✔︎1株あたり配当
✔︎その増配を表にまとめたものです😆
やはり増配銘柄への信頼は高まる☺️
あと見たらわかる通り、
1,4,7,10月の配当銘柄が少ない…配当月で銘柄選ぶつもりないですが、
なんかオススメ銘柄ないですかねー(>_<)⁇ pic.twitter.com/l6wM4tz7vJ— けだま@投資ブログ運営🐈 (@kedamafire) August 3, 2019
この記事ではその投資銘柄のアイデアを紹介、共有していきたいと思います。
なお、米国株投資における市況、保有状況、売買実績などの詳細は、以下リンク記事で毎週更新中です。

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はじめに;高配当銘柄へ投資をするメリットとリスクについて

まずはじめに、そもそも投資経験がない又は少ない方向けに、
- 高配当銘柄へ投資をすることのメリット
- 高配当銘柄へ投資をすることのリスク
についてかんたんに整理します。
高配当銘柄へ投資するメリット
投資のリターンとして、定期的なキャッシュフローが見込める
投資の目的といえば、老後の生活を支える資産形成のためというものが一般的な認知だと思います。
そう。ところがここ最近は、いま、もしくは近い未来のために投資をする人が増えてきた印象です。
自分の理想とする生き方の実現や会社へ依存した生活からの自立を目的とし、その経済的手段として投資のリターンを志向するパターン。
高配当銘柄への投資はそのメリットから鑑みて、こういう方にとって向いていると言えます。
例えば、ぼく自身の年間受け取り配当見込み金額は約40万円で、大体月3万円分といったところです。
月の生活費をおよそ20万円とすると、現時点で15%分は会社からの給与依存から解き放たれているといえます。
まだ6倍近く積み上げが必要だとはいえ、日々継続的に投資することでその結果が配当金として積み上がり、その手触りがあることは投資への興味を強くしますしモチベーションも向上します。
一方で、前者を目的にされる方は、配当がない又は配当が自動再投資されるタイプの投資信託を選択する方が効率的且つ合理的です。
その場合、こちらの記事を参考に、つみたてNISAから検討してみるとよいです。

高配当銘柄には上記のような魅力があるわけですが、一方でもちろんリスクもあります。
高配当銘柄へ投資するリスク
配当の減配、無配に転じる業績リスク
配当金は企業が稼いだキャッシュから投資家に支払われるものです。
そのキャッシュの源泉は企業の稼ぐ力であり、それが安定して発揮されるために適切な投資が行われ、効果が数字に表れているかは定期的に決算情報からチェックしておく必要があります。
高配当銘柄は業績が安定しているケースが多いですが、その分高い成長率は期待できない成熟企業であることが多いため、投資家の期待する『高配当』が崩れると、一気に株価が低迷する可能性は高いです。
そういった銘柄を掴んでしまう可能性は常にあるし、保有銘柄が市場の変化に対応できず業績低迷に陥ってしまうケースも考えられます。
そのため、銘柄選定と決算のチェック、業績悪化に伴う減配リスクを低減するための銘柄分散とポートフォリオ管理がとっても重要です。
つまりある程度投資の知識や資金管理能力、多少の相場変動で安易に投資行動を変えない胆力と投資経験が求められるわけです。
なので、はじめて高配当株投資に臨む場合は、まずは少額ではじめてみてくださいね。

▼もしくは銘柄選定が不要な高配当ETFも良い選択肢

▼いまや米国個別株投資の入門書として大人気のこちらも参考に
今後保有を検討したい高配当又は優良銘柄

さて、あらためてこの記事作成の元となったツイートをご覧ください。
保有米国株🇺🇸配当月一覧
添付画像は
✔︎保有株
✔︎配当月
✔︎1株あたり配当
✔︎その増配を表にまとめたものです😆
やはり増配銘柄への信頼は高まる☺️
あと見たらわかる通り、
1,4,7,10月の配当銘柄が少ない…配当月で銘柄選ぶつもりないですが、
なんかオススメ銘柄ないですかねー(>_<)⁇ pic.twitter.com/l6wM4tz7vJ— けだま@投資ブログ運営🐈 (@kedamafire) August 3, 2019
配当月で銘柄を選定するのはナンセンスではありますが、配当月という切り口で投資候補銘柄を探したらどんなものがピックアップできるだろうか、と気軽にツイートしたわけです。
すると投資経験豊富な個人投資家のみなさんがすぐに幾つかの銘柄を挙げてくださいました。
ツイートで条件としたのはこちらです。
配当月が、1月・4月・7月・10月の高配当銘柄
ちなみに現在の保有銘柄と配当月一覧はこちら
それでは見ていきましょう。

MO;アルトリア・グループ
言わずと知れた米国タバコ業界首位のMO(アルトリア・グループ)。
配当月が、1月、4月、7月、10月なんですね。
米国のたばこ・ワイン製造持株会社。
2007年に食品事業、2008年に国際たばこ事業を分離。
葉巻、無煙たばこといったたばこ事業が約85%。
売上地域は米国100%。
電子タバコ『JUUL』企業へ128億ドル出資し、消費者のたばこ離れへの対応を急ぐ。
2016 | 2017 | 2018 | |
---|---|---|---|
売上高 | 25,744 | 25,576 | 25,364 |
営業利益 | 9,115 | 9,556 | 8,762 |
営業利益率 | 35% | 37% | 34% |
EPS | 7.28$ | 5.31$ | 3.69$ |
配当(1株) | 2.35$ | 2.54$ | 3$ |
増配率 | 8% | 8% | 18% |
株価は下落傾向ですが、安定した売上高と営業利益率、9年連続増配からみえる企業の株主還元態度には好感が持てますね。
ただし、消費者のたばこ離れが加速していることや米FDA(食品医薬品局)の電子タバコへのネガティブな態度など、手放しで買い進みたい銘柄とまではまだ思えていません。
≪出所:Bloomberg≫
しかし、MO(アルトリア・グループ)にはたばこ以外のストーリーがあり、その行方には非常に注目しています。
- マリファナ市場への参入(カナダの大麻業者クロノスへの出資)
- ROESG世界トップ100社へのランクイン(参考:日経新聞)
これらのニュースを通じて、MOの長期的な成長ストーリーが思い描けたらぜひ買いたい銘柄。
PM;フィリップ・モリス・インターナショナル
こちらは世界最大のたばこ会社ですね。
2008年に米アルトリアの米国外事業が分離して設立されました。32ヵ国で46の生産施設を運営。
地域別売上高は、EU32%、中東・アフリカ14%、日本13%、インドネシア10%。
日本市場では、電子タバコ『iQOS(アイコス)』の会社として存在感が急速に高まりましたね。
各国の規制や税制、訴訟リスクや為替の影響などネガティブな情報が多いですが、業績の安定感と営業利益率を背景とした高配当、増配株として投資家に人気。
2016 | 2017 | 2018 | |
---|---|---|---|
売上高 | 26,685 | 28,748 | 29,625 |
営業利益 | 10,815 | 11,503 | 11,336 |
営業利益率 | 40% | 40% | 38% |
EPS | 4.48$ | 3.88$ | 5.08$ |
配当(1株) | 4.12$ | 4.22$ | 4.49$ |
増配率 | 2% | 2.4% | 6.4% |
テック企業の他にこれ程の営業利益率を記録できる企業があるでしょうか。。
この売上高の安定と高利益率を背景とした配当政策が個人投資家に人気のワケですね。
MOと異なり、タバコ以外の成長ストーリーは見えませんが、それを忘れさせるほどの業績をどう考えるか、というところですね。
ちなみに直近の四半期決算においてもその好業績が光りました。
売上高は77億ドルで、市場予想の73.8億ドルを上回りました。EPSも1.46ドルと市場予想の1.32ドルを上回っています。
WBK;ウェストパック・バンキング
ウェストパック銀行は、オーストラリアの大手銀行。
米国株式市場に上場していてドル建てで株式を購入できます。
ウェストパック銀行は、オーストラリア国内で2番手の大手銀行。
国内だけではなく、ニュージーランドやアジア諸国(シンガポール、インドネシア、中国等)でも展開するグローバル企業です。
個人・企業向けの銀行業務、投資銀行業務、富裕層向け資産運用を中心に広範な銀行・金融サービスを提供しています。
2016 | 2017 | 2018 | |
---|---|---|---|
売上高 | 31,822 | 31,232 | 32,571 |
当期利益 | 7,445 | 7,990 | 8,095 |
利益率 | 23.3% | 25.5% | 24.8% |
EPS | 2.25$ | 2.38$ | 2.37$ |
配当(1株) | 1.98$ | 1.83$ | 1.96$ |
増配率 | ▲4% | ▲7% | 7.1% |
オーストラリアはアメリカと同様に今後人口が増加傾向の国として知られています。
オーストラリア国内のみならず、シンガポール、インドネシアといったこれから伸びていく新興国にも足場があるところは注目しておくべき点ですね。
売上高や利益率も安定しています。が、直近で数年減配もしている銘柄です。
とはいえ、2019年8月12日時点での配当利回りは6.89%であり、二重課税から逃れられるADR銘柄は大きな魅力ですね。
MDLZ;モンデリーズ・インターナショナル
続いては世界有数のスナック菓子メーカー、MDLZ(モンデリーズ・インターナショナル)。
食品大手。「ナビスコ」「トライデント」など7ブランドを世界165ヵ国で販売し年間売上高は10億ドル以上。
PB商品との競争は激しく、2014年~2018年には大規模なリストラを推進。2017年にはオーストラリアの食料品事業を売却するなど、中核ブランドに経営資源を集中。
2018年通期ではラテンアメリカやアジアにて主力商品の値上げによる収益増、北米でも売上数量の回復で上昇基調。
2016 | 2017 | 2018 | |
---|---|---|---|
売上高 | 25,923 | 25,896 | 25,938 |
営業利益 | 2,560 | 3,320 | 3,312 |
利益率 | 9.8% | 12.8% | 12.7% |
EPS | 1.07$ | 1.93$ | 2.30$ |
配当(1株) | 0.72$ | 0.82$ | 0.96$ |
増配率 | 12% | 13.8% | 17% |
2015年以降、売上高と営業利益は安定。MDLZは圧倒的認知度の商品ブランド力と世界的な販売網が強みですね。
2018年12月期の地域別売上高では、アメリカ24.7%、その他75.3%となっており、米国株といえどもグローバルに投資しているともいえます。
配当利回りは2019年8月12日時点で2.08%と決して高くありませんが、増配を続けている銘柄です。
モンデリーズで最大の売上比率を占めるのは、欧州(新興国も含んでカテゴライズされています)。チョコとビスケットが売上を牽引しています。
コアなパワーブランドへ集中して営業利益率を改善し2019年に入り株価も上昇しています。
現在PER23倍前後と買いづらいところですが、この業績維持&拡大が続くかどうか引き続き決算での各商品・地域での成長率に注目したいところです。
CSCO;シスコシステムズ
すばらしいチャートです。続いて、日本でも有名なIT企業、CSCO(シスコシステムズ)。
1984年創業の通信機器世界最大手。
ネット接続用ルーターとスイッチは圧倒的シェアを誇り、データセンター事業やセキュリティ事業といった成長市場もしっかり。
収益柱のネットワーク機器販売は底堅く、アプリ・セキュリティ関連売上も成長。
地域別売上高は、米国が51%、欧州・中東・アフリカが25%、アジア太平洋・日本・中国が16%。
銘柄テーマは、クラウド・ビッグデータ、セキュリティ、5Gとこれからまだ大きな成長が見込める分野。
シスコシステムズは、カリスマ的経営者ポール・チェンバース氏が、1995年に12億ドルだった売上高を2017年に480億ドルと40倍に引き上げた企業です。
≪出所:日本経済新聞≫
2016 | 2017 | 2018 | |
---|---|---|---|
売上高 | 49,247 | 48,005 | 49,330 |
営業利益 | 12,660 | 11,973 | 12,309 |
利益率 | 25.7% | 24.9% | 24.9% |
EPS | 1.07$ | 1.93$ | 2.30$ |
配当(1株) | 0.94$ | 1.1$ | 1.24$ |
増配率 | 17.5% | 17% | 12.7% |
2018年のEPS落ち込みは、税改正の一時的処理によるもの(異常値)で、2019年に利益は回復の見通し。
シスコシステムズは売上の形態として、顧客基盤を活かしたサブスクリプション型を増加させており、2018年末では65%を占めました。
これから、IoT、5G、セキュリティとCSCO(シスコシステムズ)が存在感を発揮できる市場の拡大が見込まれており、成長ストーリーが描きやすい銘柄の一つではないでしょうか。
2019年8月12日時点の配当利回りは2.67%と決して高くありませんが、増配継続しており、何より株価の値上がり益も狙えるグロース銘柄として魅力的です。
ARCC;エイリスキャピタル
さて、最後は日本の投資家の間でも一定の人気があるBDC銘柄。
なかでも高利回りのARCC(エイリスキャピタル)。
分配金利回りは、2019年8月12日時点で8.6%と驚異的。
分配金は、1,4,7,10月ではありませんが、各前月が分配月にあたるため、振込が1,4,7,10月頭になることが多いとのことでおススメいただいた銘柄です。
ARCCは、BDC銘柄のなかでも歴史と実績があり、何より上述した高い利回りが期待できるため、人気です。
ARCCでは、資本の保全、低ボラティリティ、下振れリスク最小化を重視した投資アプローチも取られていますが、過去チャートを眺めると、不況下での変動耐性は高くはないであろうことに注意が必要です。
とはいえそれを見越しても高い利回りは魅力的ではありますね。上手く分散したポートフォリオ内では攻め重視の銘柄として機能するかもしれません。
▼BDC銘柄についてはこの記事でも紹介しています

さいごに;保有を検討したい高配当、優良銘柄に関する考察

この記事では、1,4,7,10月の配当銘柄という切り口で、人気のある銘柄を紹介してきました。
MO、PM、WBK、MDLZ、CSCO、ARCC
これらは全てツイッターからの情報収集を通じてピックアップできた銘柄です。
ツイッター上では真偽が定かではない情報も溢れていますが、使い方によっては便利な情報収集ツールになりうるため、活用してみると意外な発見があるかもしれません。
とはいえ、どんなに信頼がおける方からの情報でも、最終的には自分で調べて納得の上で投資する必要があります。
投資は結局のところ成功しようが失敗しようが、それは全て自己責任のためです。
しかし、日々の忙しさや面倒な手間を考えるとなかなか時間が割けないという方のために、このブログでは『情報・事実を整理して提示する』ことを主眼に記事作成しています。
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