1,200万円超を投資運用中!のけだまです。
配当成長株とは、毎期増配を続けている銘柄のことを指します。
配当利回りが高いかどうか(高配当株)という観点は、そこには含まれません。
『毎期増配を続けている銘柄』ということは、
- その企業にキャッシュを稼ぐ力が安定的にある
- 稼いだ利益を株主に還元する意識が強い
といった評価をすることもできます。
では、投資価値のある配当成長株とはどんな銘柄か。
それは、配当が持続可能な水準で成長している銘柄といえるでしょう。
それを確認するには、
高配当成長率、高配当利回り、低配当性向かどうかといった指標をチェックするとよいですね。
いずれにしても、無理なく安定的に毎期増配を繰り返す配当成長株の魅力は、相場が不安定な時にこそ発揮されます。
景気後退局面が近く相場が読めない時でも、増配で「自分キャッシュフロー」の拡大に寄与してくれる配当成長株は、まさに投資における精神安定剤といったところです。
ということで、今日は連続増配企業と増配銘柄を組入れたETFを簡単に紹介していきます。
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配当成長株:はじめに日本株をチェック
日本株の中でも代表的なTOPIXコア30の構成銘柄において、10年連続増配を実施している企業はどのくらいあると思いますか?
たった3社しかありません。
日本たばこ産業 | 配当利回り:6.21% 一株当たり配当:154円 |
---|---|
花王 | 配当利回り:1.54% 一株当たり配当:130円 |
KDDI | 配当利回り:3.82% 一株当たり配当:100円 |
日本株は株主還元への姿勢が強くなってきているとはいえ、米国株と比べたら雲泥の差。
景気が上向かない日本株のなかには、株主還元策の中止で株価が急落するこんな銘柄も。
https://kedamafire.com/archives/20190423k.html
配当成長株:つづいて米国株とETFをチェック!
一方、米国株のダウ工業株30種平均構成銘柄でみると、10年連続で増配した銘柄は16銘柄にも及びます。
コカ・コーラ[KO] | 配当利回り:3.32% 一株当たり配当:1.6ドル |
---|---|
アイ・ビー・エム[IBM] | 配当利回り:4.78% 一株当たり配当:6.48ドル |
ベライゾン[VZ] | 配当利回り:4.23% 一株当たり配当:2.41ドル |
プロクター・アンド・ギャンブル[PG] | 配当利回り:2.81% 一株当たり配当:2.98ドル |
ジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ] | 配当利回り:2.73% 一株当たり配当:3.8ドル |
エクソン・モービル[XOM] | 配当利回り:4.54% 一株当たり配当:3.48ドル |
マクドナルド[MCD] | 配当利回り:2.32% 一株当たり配当:4.64ドル |
キャタピラー[CAT] | 配当利回り:3.13% 一株当たり配当:4.12ドル |
スリーエム[MMM] | 配当利回り:3.27% 一株当たり配当:5.76ドル |
ウォルマート[WMT] | 配当利回り:2.08% 一株当たり配当:2.12ドル |
上記はダウ30種から10年連続増配企業を抽出していますが、米国株価指数にはこんなのもあります。
S&P500配当貴族指数
- S&P500構成銘柄のうち、
- 25年以上連続で増配している銘柄で構成した指数
- 2019.1末時点で53銘柄
セクター構成はこちら。
例えば、S&P500配当貴族指数に近しいパフォーマンスを得られるETFとして、
SPDR S&P500 米国高配当株式ETF
- ティッカー:SDY
- 経費率:0.35%
- 組入銘柄数:111銘柄。AT&T除き各銘柄が2%以下の分散
- セクター:資本財、金融、生活必需品が多い
- 20年以上連続増配を続ける米国高配当利回り銘柄で構成される指数に連動
- 2005年設定
1年:11.13%
3年:14.05%
5年:10.97%
といったETFもありますし、『連続増配』という切り口では、
バンガード・米国増配株式ETF
- ティッカー:VIG
- 経費率:0.08%
- 組入銘柄数:180銘柄。マイクロソフトなど上位5社で20%弱
- セクター:資本財、消費財、サービスが多い
- 大型株で連続10年以上の増配実績がある銘柄に投資
- 2006年設定
1年:7.96%
3年:14.66%
5年:10.05%
また、米国高配当株を集めた人気のETFとして、
バンガード・米国高配当株式ETF
- ティッカー:VYM
- 経費率:0.08%
- 組入銘柄数:396銘柄。
- セクター:幅広い業種に分散。ただし、JNJを筆頭に上位10社で27%
- 大型株のうち配当利回りが市場平均を上回る銘柄に投資
- 2006年設定
1年:4.37%
3年:13.03%
5年:10.06%
そして、ぼく自身がポートフォリオに含めているETFとして、
SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF
- ティッカー:SPYD
- 経費率:0.07%
- 組入銘柄数:80銘柄。各銘柄比率0.8%~1.8%
- セクター:不動産、消費財、公益企業が主体。
- S&P500銘柄のうち高配当の80銘柄で構成
- 2015年設定
1年:9.64%
3年:13.31%
このようにパッケージとして配当成長株・高配当株の魅力に触れられるETFが多数あり、現在は身近な投資先となっています。
※上記の「運用実績」数値は、米国会社四季報より抜粋
配当成長株:さいごに
増配銘柄をチョイスして投資するということは、市場をアウトパフォームし得る財政状態の良い銘柄を選定することと近しいです。
もちろんそれが全てではありませんが、一つのものさしとなりえます。
また、保有しているだけで毎期増配され「自分キャッシュフロー」が増加していくことは、投資の楽しみ、魅力の一つではないでしょうか。
増配を続けている銘柄は一見地味な銘柄のように感じるかもしれませんが、かのアップル社も連続増配銘柄の一つ。
米国株をはじめるにあたって、連続増配銘柄も投資先選定の切り口として検討してみると楽しいですよ!
それではまた~
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ぼく自身は上記3社ともで口座を開設し、
メイン利用は楽天証券、
ETF積立はSBI証券、
情報収集はマネックス証券
と使い分けしています。