IMF(国際通貨基金)による世界経済見通しの2019年1月版が一部改訂されました。
要約するとこんな内容。
世界経済の拡大は継続しているが、成長の力強さは失われつつあり、経済先行きの不確実性は高まっている。
2019年、世界経済の成長は鈍化する。
見通しをさらに悪化させるリスクは、『貿易摩擦』と『金融市場のセンチメント(市場心理)悪化』
後者は具体的には、イタリアの財政政策、合意なきEU離脱、中国の予想を超える経済減速など。
≪参考:IMF世界経済見通し≫
かんたんにポイントを整理していきます。
IMFによる『世界経済』の成長率見通し
2018年10月に発表した「世界経済見通し」から、2019年、2020年の成長率見通しが、それぞれ0.2%、0.1%下方修正されました。

主たる要因は、
- 米中の貿易摩擦による関税引き上げ
- 世界の金融市場の市場心理悪化
- 予想以上のトルコ経済の冷え込み
とされています。
IMFによる『アメリカ経済』の成長率見通し
アメリカ経済の2019年、2020年の成長率見通しは、2018年10月から変更はありませんでした。

トランプ政権の財政刺激策が終了することを主たる理由として、2019年は少し成長率が低下、2020年はさらに低下することが予測されています。
しかし、両年ともにアメリカ経済は推定される潜在成長率を超えるペースで拡大を続けるだろうとされています。
今後も当分世界経済の中心はアメリカであることに疑いの余地はありません。
ちなみに日本の経済成長率予測は、2019年1.1%、2020年0.5%とされています。
IMFによる『中国経済』の成長率見通し
中国経済は、必要な金融引き締めと対米貿易摩擦から生じる影響によって成長率の低下が予測されています。
とはいえ、6%台との予測です。
ちなみに新興市場や発展途上国の成長率は、2018年4.6%の成長率から、2019年は4.5%と若干低下し、2020年には4.9%へ改善すると予測されています。
さいごに
例えば米国株価は、2019年1月以降本格化している米国企業決算の好調で株価は上昇傾向ではありますが、今後の経済の行方を大局的に掴んでおくことは大事。
投資は『安く買って、高く売る』が原則。
しかし、往々にして価格が上がっていると乗り遅れまいとして買いに走り、価格が下がっていると損失の恐怖から手放してしまいます。
つまり、『高く買って、安く売って』しまうわけですね。
例えば、現在価格が上向きであっても、今後数年は景気後退で株価が下がる見込みがあると把握していれば、今一括投資するのではなく、分割して淡々と積立投資を続ける合理的な選択をするはずです。
今後の経済の行方を大局的に掴んでおくことは、そういった刹那的な投資行動を抑えて、合理的にふるまうための防波堤になります。
けだまは米国株への投資比率が資産運用全体から見て高いため、2020年にかけて経済が失速することを念頭に置きながらも定期的な積立投資を続けていきたいと思います。
なぜなら、
- 今後も人口が増え続ける米国の経済は長期的には上昇を続けるはずだし、
- 米国株には景気後退局面でも増配を続ける超優良株が多い
それではまた~
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