
≪2018.12.12作成≫twitter➡けだま@kedamafire
相場の状況をあらわす有名な格言に、
というものがありますよね。
振り返ると、” 楽観の中で成熟 ” していたような2017年から一転、2018年は変動幅の大きな波乱の相場地合いが続いています(^-^;
▼参考
★★★
2018年の株式相場の不安定さは、2017年の株価指数チャートと比較して眺めてみれば際立ちます。
▼2017年|S&P500と日経平均株価指数推移比較
≪出所:Investing.comの数値をもとに加工≫
“適温相場“と言われた2017年の牧歌的な市場環境下では、株式を買って手元に置いておけば勝手に価値が上昇していきました。
▼2018年|S&P500と日経平均株価指数推移比較
≪出所:Investing.comの数値をもとに加工※2018.12.13現在≫
対して2018年、一時年初来高値を更新するも失速。
日経平均の推移をみてみると、2018年9月以降、米国市場の株価指数とより強く連動して上下する傾向が高まっています。(※以下オレンジ部)
夏場のトルコショックしかり、現在の米中貿易摩擦しかり、米国発で世界各国を巻き込んだニュースが多く、良くも悪くも米国次第といった展開で今後もその動向が注視されます。
” 幸福感 ” を感じている暇もなく、株式相場の季節が夏から一気に冬に変わるのか。相場への疑心暗鬼な雰囲気が、ネガティブなニュースへの敏感な反応からも感じとれますよね。
★★★
一方で、依然として企業の足元の業績は好調で、景気の状況はピーク期に位置すると考えられています。
実際、2017年末時点にはトランプ減税の効果期待もあって、こんな感じの楽観論が多数を占めていました。
▼ZAi|2018年の日経平均株価を予想※2017年末時点
※1年後の相場予想は元々占いのようなもの。だから定期的に状況に応じて予想の方向性が補正されます。ZAiの最新予想記事も参考までに載せておきます。こちらは現状により近い内容です。
▼ZAi|2018年の日経平均株価を予想※2018年8月時点
にもかかわらず、現在の株式相場では値動きの荒い展開が日々続き、日に日に景気後退局面入りへの疑念が強まっているようです。
ここのところ、連日のように良いニュースと悪いニュースが入り乱れ、特に2018年から株式投資を始めた方は混乱しているのではないでしょうか。
大事なのは、
- 良いニュース➡株価上昇
- 悪いニュース➡株価下降
- 株価上昇➡予想される情報源がニュースになる
- 株価下降➡予想される情報源がニュースになる
ニュースが株価に先行することはあまりないため、株価が反応する可能性が高い話題に常にアンテナを張っている必要があります。
ということで、主に今後注目のニュースを3つに絞って挙げてみます。
★★★
米中貿易摩擦の行方
◆貿易戦争一時棚上げ
2018年12月1日、G20での米中首脳会談にて、貿易戦争の一時棚上げに米中が合意しました。
しかし、棚上げ期間は90日。この期間中の交渉進捗話題は常に注目せざるをえません。
◆中国、ファーウェイ社の幹部逮捕
米中関係の悪化が再燃し、貿易摩擦への影響が懸念されるため、こちらも動向を注視しておく必要があるでしょう。
実際、この件を受けて、貿易戦争の一時休戦が覆されるとの懸念から軒並み株価は下落しました。
※表立って覆されるようなことはありえないと思いますが。。(^-^;
★★★
米中貿易摩擦によって懸念されることは、
- 関税による企業業績や景気への影響が懸念されること
- 米中関係悪化により中国での売上比率が高い企業への悪影響(キャタピラーやボーイングなど)
景気悪化のシグナル『逆イールド化』
『逆イールド化』とは、米国債券の長短金利差の逆転現象です。
現在、『3年債と5年債の利回り』、『2年債と5年債の利回り』が逆転しました。
最も注目されるのは、『2年債と10年債の利回り』の逆転がおこるか、そしてそれはいつか、です。
『2年債と10年債の利回り』の逆転が、景気後退のシグナルとされるためです。
▼米国債利回り(2,10,30年)の推移チャート
≪出所:株式マーケットデータのグラフを加工≫
FRBの11月28日金融安定報告での指摘
米国の中央銀行である連邦準備理事会(=FRB)は金融安定報告(FSR)を初めて公表しました。
気になった点がこれ。
- 「企業債務は高水準で信用状況の悪化の兆しがある」
- 「収益力が弱く、負債比率の高い企業の負債が大きく伸びている」
▼日経新聞|FRBの金融安定報告
借入をする企業は、FRBの利上げによって金利負担が増加する可能性があるため、FRBは金融政策が及ぼす影響を懸念しているのではないかと考えられます。
生じるリスクは「緩やか」とされていますが、投資先の企業を調べる際に、頭の片隅に入れておくといいかもしれません。
★★★
米国以外にも欧州でもブレグジットやフランスでの大規模デモなど、株式相場に影響を与える可能性のある大きな話題がありますが、今日はここまでとします(^^)
日々のニュースに敏感に反応しすぎると、長期的な資産運用として投資と付き合っていけません。
大局的な視点で情報を取り入れて、基本的にはコツコツ積み立て投資を続けるのみです。
それが資産運用にとっての賢者の道であると歴史が証明しているのですから。
▼S&P500超長期チャート
リーマンショックなど暴落はあれど、結果的に保有し続けた場合、誰もがリターンを得られていた。(もちろんそれが未来の結果を保証するわけではありませんが)
それではまた~
★★★
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