
≪2018.11.28作成≫twitter➡けだま@kedamafire
LINEがみずほフィナンシャル・グループと共同で新銀行「LINE Bank」を設立すると発表しました。
▼朝日新聞デジタル|LINE銀行業参入
また、2019年上半期から「LINE Score」と題して、ユーザーの信用を数値化する「信用スコア」事業に参入するとの発表もありました。
第一弾として、個人向けローンサービス「LINE Pocket Money」を展開するとの内容。
▼ITmedia|LINE信用スコア事業参入
ユーザーが入力した属性情報、LINE上での行動傾向などから算出したスコアに基づき、ローン利用の可否などを判断する。
★★★
ついに長年聖域だった銀行業に具体的な変化が見え始めました。
急成長するIT企業名と旧来の香りがする ” 銀行 ” という響きが同じ紙面に並ぶと、既存の業界という仕切りがもはや溶け始めていることを感じざるを得ません。
今回の報道は協業でしたが、現在の ” 銀行 ” のライバルは ” 他行 ” ではなく、LINEやドコモなど異業種のプラットフォーマー達なんですね。
彼らが提供する、テクノロジーを駆使したこれまでにないサービスの試みは、”銀行”との繋がりが希薄な若年層を一気に吸い寄せる可能性があると思います。
★★★
それにしても、この『信用スコア』事業。
将来わたしたちの未来を変えていくパワーをビシビシ感じます。
わたしたちの未来を変えるというか、わたしたちの未来の行動を変えるといったほうが正しいかもしれません。
現在はどの参入企業も『信用スコア』が、個人向けローンの審査に使われています。
しかしそれってそこで留まるのでしょうか。
ポイントは2つ。
①『信用スコア』インプットデータの取得範囲の広がりは?
最近amazonが進めてくる商品がヤバいんです。自分が欲しかったものドンピシャなんです。
また、spotifyが進めてくる音楽がヤバいんです。自分が知らない、でも好きな楽曲をドンピシャで提示してくるんです。
このレコメンド機能は、自分の検索結果やクリックした商品、購入履歴など、スコアリングによる最適解の提案なわけですよね。そして最近、それがまさに ” 最適 ” である精度がめっちゃ高まってきていると感じます。
” わたし ” を正確にいい当てるには、
学歴、所属企業、その規模、保有資格、家族構成など、
履歴書に書く情報ではなく、
何を検索したか、何をクリックしたか、何を買ったか、何を買わずにキャンセルしたか、ちゃんと支払ったかなど、
オンライン上の行動の方がよっぽど ” 真実 ” です。
それは、取得できるデータの範囲が広がれば広がるほど精度があがるでしょう。
今後、例えば企業を超えて共有されるようなことがあるのかどうか。
わたしたちの生活を便利にしてくれると同時に、初めのうちは個人情報保護やプライバシーの問題と激しく衝突しますよね。
しかし、きっとそれも無くなるような気がします。
アウトプットの精度が高いことがわかると、高齢化による人手不足が深刻化する将来には、それを利用する合理性の方が重宝されるだろうという勝手な予測がひとつ。
そしてその精度の高いアウトプットを確保する目的で、例えばスコアリングのためだけの用途として、各企業が個人の詳細情報を紐づけられない形で使用できるようになることは予測されうる未来だと思います。
そうなったときに面白いのが、なぜアウトプットの精度が高いのか、最早わからないということです。インプットデータが多くなればなるほど精度が上がるが、多くなればなるほど何がアウトプットに効いているか紐づけられなくなりますよね。
そこまでいくと、各個人も最早エロワードの検索を躊躇したりしなくなるはずです(笑)
②『信用スコア』のアウトプット先の広がりは?
上記①のようになると、個人向けローン以外の使い道が無限にありますよね。
例えば、少し前に問題になっていたこれ。
▼NIKKEI STYLE|飲食店の予約を無断キャンセル
きっと信用スコアによって無くすことできるかもしれませんよね。
過去の行動などから、前払いしないと予約できないシステムにしたりできそうです。
このようにオンライン上の行動履歴がオフラインの現実世界まで影響が強く染みだしてくると、良い面・悪い面が顕在化し様々な議論が起こるでしょうが、結局はそれが ” 自然 ” となることは避けられないような気がします。
アウトプットの結果が ” 正しい ” ” 真実に近い ” (誰にとってのという問題はありますが)という理解が社会で共有されると、それがなぜかと問うよりも、” 自然 ” 化するほうが合理的です。
例えば、メルカリで同じ商品が同じ金額で売られていたら、これまでの評価が高い人から買うのは当然ですよね。
そうやって可視化される信用によって現実世界の行動が変容していくことは、今もあるし今後さらに加速するでしょう。(低評価があっても、それを付けた人の信用スコアが低ければその低評価も相対化される)
それが良いことか悪いことかを考えるタームはもう過ぎちゃって現実に染み出していると感じます(^-^;
★★★
最後に、日本で信用スコア事業に参入を表明した企業の記事と現在さらに先を行く中国アリババグループの「芝麻信用」(ジーマー信用)の例を載せておきます。
「芝麻信用」の例はまだ体が自然に拒否反応を起こします(笑)
そこまでやんの!?と。。(^-^;
★★★
▼産経ビズ|Yahoo!信用スコアに年内参入
▼mercan|メルペイCTOが描く信用と価値交換
▼docomo|ドコモレンディングプラットフォーム
きっと、楽天やリクルートといったプラットフォーマーも早々に参入しそうですよね(^-^;
★★★
最後に中国アリババグループの「芝麻信用」は、使っているデータがさらに多くて現段階では正直ちょっと気持ち悪さを感じるほどです。。(^-^;
①身分特質
ステイタスや高級品消費など
②履約能力
過去の支払い履行能力
③信用歴史
クレジットヒストリー
④人脈関係
交友関係
⑤行為偏好
消費面の際立った特長
▼WIRED|中国で浸透する信用スコアの活用。その笑えない実態
★★★
④⑤とかって、恣意的に利用しようと思えばできるわけで、一企業に握らせる情報としてはちょっと怖いような気はしますよね。
しかしそのうち日本においても程度の差はあれ、自分が ” 〇〇である ” という、肩書や名刺ではない部分で与信など判定される日もくるわけで、それが誰にどのように利用されるかは大事なポイントですが、それ自体は合理的で良いことだと思います。
なんてことを朝5時に目が覚めてしまい、ランニングしながら頭に思い浮かんだ朝でした(-_-)zzz
それではまた~
twitter➡けだま@kedamafire

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ぼく自身は上記3社ともで口座を開設し、
メイン利用は楽天証券、
ETF積立はSBI証券、
情報収集はマネックス証券
と使い分けしています。