

こんにちは、けだま(@kedamafire)です。
米国株投資状況紹介記事はこちら
個別銘柄に投資するならストーリーを理解する必要があり、その会社がうまくいく理由を5つ答えられるべきだと思う。
その銘柄を保有する理由を8歳の子供が納得できるように説明できないなら、買わない方がいい。
by ピーター・リンチ
先日たまたま目にしたピーター・リンチ氏のインタビュー記事の一節です。
君はどうなの?と聞かれたら耳を塞ぐしかありませんが、全くその通りだと思います。
その会社がうまくいっている理由は、利益率やキャッシュフローの継続的成長、財務面の安定性、ROE、ROIC、CCCなど色んな業績・財務面の指標にあらわれますが、8歳の子供が納得できるようにシンプルに説明できる理由が最も本質的な要素なのかもしれません。
『自分がよく知るものに投資せよ』っていう言葉とも近いと思いますが、そこには『自分が無意識にその商品やサービスを選択しているという事実が表わすブランド力やビジネスモデルを信じよ』って意味合いがあるわけですよね。たぶん。
シンプルな説明をする場合の話しのコアはそのビジネスモデルであり、結局その強さが良い業績を生み良い財務を築くエンジンになっているわけなので、言うまでもなくとても大事。
強いビジネスモデルってなにか?と考えることとは、
- その会社の市場での優位性について考えることであり、
- それはつまりその会社の高い利益率について考えることであり、
- それがわかるとその拡大可能性について考えることができる
というふうに考えが繋がりますよね。
なんとなくでも投資先を選んだ理由を自分で整理しておいたら今後の投資判断に役立つでしょうし、ニュースやブログで個別銘柄の分析記事を読む際の視点として意識しておいたら得られるものも増えるかもしれません。
ちなみにぼく自身はそこまで突き詰めて考えていませんけど。。
ただ、上述した『自分が知っているもの(≒惹かれるよく利用するもの)に投資せよ』に従って投資する場合でも、なぜそれに惹かれるのかということをボヤっとでも考えて掴んでおくことは、個別株投資をするうえで大事なことのように感じます。
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その企業でしかできないことをやっている企業

ひと言で言い表すと、知的財産を活用したビジネスですね。
普段の仕事でも競合他社がそういうのを武器にしているケースってよくありますよね。
その企業しかできない秘密が源泉になっているということは、当然高い利益率を生むはずです。
製薬業界やソフトウェア業界など知的財産によって唯一無二のポジションを確立している会社はたくさん名前が浮かびますが、最もわかりやすい企業の一つがここかと。
▼コカ・コーラ【KO】

あの魅惑の茶色い砂糖水の製法は世界で2人しか知らないとかって伝説ありますよね。
嘘か真実かその製法は代々口頭で引き継がれているため、その2人は同じ飛行機に乗ることも禁止されているとか。
≪参考:ライブドアニュース≫
とにかく、業績にあらわれる高い利益率や市場でのシェアの高さはなぜか?を考えた時、知的財産を武器にその企業でしかできないことをやっている企業であることは少なからず目にします。
顧客のハートを掴む商品・サービスを持つ企業

これはひと言で言い表すと、『ブランド』と言えるかも。
顧客からその商品やサービスについて深く信頼されている企業が強いということは、いち消費者でもある自分がよくわかっていますよね。
例えば、一人で喫茶店に入る場合、ドトールとスターバックス【SBUX】が並んでいたら、値段が高くてもスターバックス【SBUX】に入ります。
▼スターバックス【SBUX】

『スターバックス【SBUX】が売っているものはコーヒーじゃなくて雰囲気だ』って言うスタバの偉い人(忘れました。。)のインタビューを読んだ記憶がありますが、そうなると他の会社はなかなか真似できませんよね。
スタバびいきの人になぜスタバにくるの?って聞いたら、「コーヒーがおいしい」という品質に対する回答を超えて、一定数「スタバが好きだからスタバにくる」って人もいるのではないでしょうか。
手段を超えてそれが目的化している裏側には「ブランド」があり、一義的な「コスト」という選択肢を超えたところにポジションすると、今度はそれが業績の継続性、シェア、利益率といった数値に表れてくるはずです。
ブランドによるパワーの面白い所は、それが財務諸表に項目としては表れないところではないでしょうか。数値には表れるけども項目としては表れない。確実にブランドはあれど、資産としては目に見えないわけです。
まさに『自分がよく知るものに投資せよ』という言葉が言い表すビジネスモデルのコアはブランド力による優位性であり、それが永続するものかどうか考えることは、個別株投資をするうえで面白い点の一つだと思います。
レバレッジモデル型の企業

これはフランチャイズビジネスなんかがそうですよね。
小さな力で大きな成果を上げる(レバレッジ)構造上の優位性が、高い市場シェアや利益率に結びつくケースが多い。
例えばマクドナルド【MCD】はレバレッジモデル型と言えるかと思います。
▼マクドナルド【MCD】

上の画像はマクドナルド創業の物語を描いた『ファウンダー ハンバーガー帝国の秘密』の一幕ですが、マクドナルド兄弟が作り上げたメニューと運営システムをそれにほれ込んだビジネスマンがフランチャイズ化して拡大する過程が描かれています。
本部はブランドと運営システムを提供し、売上の一部を手数料としてもらい受ける。しかしその手数料だけでは運転資金が足りなくなり、店舗で勝手な商品を売り出すなど品質悪化により売上も低迷します。
そんなとき、ある金融マンの「マックの実態は食品ではなく不動産だ」というアドバイスに基づき、土地と店を本部が所有し、FCとしてオーナー候補へ貸すというビジネスモデルに意識的に転換。
これによって、安定した家賃収入や開業時の不動産契約金も収入源となり、本部のFCに対する絶対的な力関係ができあがり、コントロール不全の状態が解消されていきます。
レバレッジモデル型の企業というと財務レバレッジを指すことが多いですが、当時のマクドナルド【MCD】のように自社以外の力を使って大きな成果を上げていくフランチャイズ・ビジネスやネットワーク・ビジネスにも注目すると銘柄選定の切り口として面白いかもしれませんね。
例えば今ゴタゴタ続きのセブンイレブンもフランチャイズ・ビジネスですね。
セブンイレブンでは、オーナータイプとして土地と店舗も借り受けるか、それは自前で用意するかというプランが用意されています。
≪参考:セブン・イレブンHP≫
現在よく報道されているセブンイレブンのトラブルも、ビジネスモデルを踏まえて眺めてみると少し違った視点の感想が持てるのかもしれません。
「24時間はもう限界」セブンイレブンFC加盟店が時短営業で本部と対立
≪出所:ライブドアニュース≫
もちろんこれは時代の要請であり、ビジネスモデル云々以上に慢性的な人手不足など日本自体の問題も孕んでいるわけですが。
まとめ;強いビジネスモデルってなんでしょう?

- その企業でしかできないことをやっている企業(知的財産)
- 顧客のハート掴む商品・サービスを持つ企業(ブランド)
- レバレッジモデル型の企業(フランチャイズ、ネットワーク)
もっと無数にあるんだと思いますが、シンプルでわかりやすいのはこのあたりですよね。
こういう企業を見つけたら、あとは横展開がどれだけ可能か、例えば「同じ商品を別の顧客(ex:国)に売ることができるか」、「違う商品を同じ顧客に売ることができるか」といった見方をすると将来性についても仮のストーリーを持つことができますよね。
ぼく自身もそうなんですけど、『自分がよく知るものに投資せよ』って言葉が表しているように、強固なビジネス・モデルを持つ企業のことは実は自分自身が一番よく知っているのかもしれませんよ。
その企業に全額投資するような無謀は崩壊への階段ですが、1,2銘柄ぐらい個別株を持ってみると、投資や経済に関する興味が湧き、投資信託やETFとは違う投資・資産運用の楽しみとも出会えるかもしれませんね。
▼米国株の買い方に関する記事はこちら

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