

こんにちは、けだま(@kedamafire)です。
米国株を中心に約1,600万円を投資、運用中です。
配当金の増加によるキャッシュフローの最大化を投資の成果指標におき、コツコツと投資を続けています。

さて、突然ですが、『喉元過ぎれば熱さを忘れる』ってことわざありますよね。
ぼくは基本的に楽観的な性格なので、日常生活においては喉元過ぎれば熱さを忘れます。
その熱さから何かしらの教訓を抽出できたのであれば、スパッと忘れちゃう方が幸せな区切りであることは間違いありません。
しかし、こと投資に関しては、何かしらの教訓を抽出できたとしても『喉元過ぎても熱さを忘れるわけにはいかない』と考えています。
教訓=頭で理解したことよりも、熱さ=経験から得た肌感の方が、いざという時身を助けると考えているためです。
『景気後退による相場下落を恐れるなかれ。下落局面では株は買い増せばいい』っていう声があるけど…
景気後退局面に立つ今、相場下落時の対処方法として、上記のような強気な見方をよく目にします。
これは理屈としては正しいですよね。
長期的に世界市場全体の価値が上昇していくとのスタンスに立てば、相場下落局面は買い場であり、『安く買って、高く売る』ことが最もシンプルな利益獲得行動です。
しかし、これは実行可能なのでしょうか。
ぼく自身が直近で体験した『喉元過ぎても熱さを忘れていない』体験をもとにして、振り返ってみたいと思います。
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直近の相場下落局面

直近の相場下落局面といえば、2018年10月から2018年末にかけての大きな相場調整局面です。
2018年10月最高値
27,200ドル2018年12月最安値
21,210ドル
もし100万円を株式相場に投資していたら、評価額が78万円まで落ち込んだ計算となります。
これだけみると一見、「それくらい耐えられる!」って思うのですが、まさに現在進行形の相場下落局面にいると、なかなか笑えません。
上記チャートを眺めると、
- 27,200ドルから24,400ドルまで約10%下げる
- 26,100ドルまで約6.5%上げる
- 24,400ドルまで約7%下げる
- 25,800ドルまで約5.4%上げる
- 24,400ドル付近まで約5.6%下げるも留まる
- 21,210ドルまで約13%一気に下落
と遷移しています。
これに具体的な金額を当てはめてみると、
- 1,000万円が900万円になる
- 960万円まで戻す
- 890万円まで再度下落
- 940万円まで戻す
- 880万円で踏みとどまる動き
- 780万円まで一気に下落
現在から過去を振り返っている段階では、⑥は買い場じゃなないかって簡単に言えますが、その渦中にいるとそんなことは到底思えません。
10年近く続いた景気拡大局面、2017年の幸せなゴルディロックス相場を経て、いよいよ景気後退局面だ!という悲観に投資家心理が一気に傾いていくのです。
相場下落局面でのネット上の反応

投資において、ネット上の声とは一定の距離を保って影響されすぎないようにすることが大切です。
とはいえ、他の人はどうしてるのかを気にして見てしまうのが人間心理ですよね。
①~⑥をネットの反応を当てはめてみると、
- 投資ではこんなのよくあるよ♬
- ほらね。買い場だったっしょ♪
- ちなみに株以外に分散投資しておくことって大事よ。リスク管理ね。
- 下がったからって売りに走るのはダメ。我慢ね。
- …そもそも自分のリスク許容度に基づいて投資してる?景気後退局面が近いって言われてるんだぜ?
- やばいぞ!どこまで下がるんだ!だから投資って…リスクが……あー損切り!
クリスマスショックの時の相場の悲壮感はなかなかでした。
一体どこまで下げるんだ?という不安感を裏付けるように、企業決算の数値悪化が顕著となったためです。
特にハイテク株を中心としたグロース銘柄に投資していた人のなかには相場下落の末期に投げうった人も多かったはず。
往々にして2回目の大きな下げ、③あたりから相場の雰囲気も変わり始めます。
ぼく自身もかなり動揺しましたね。。
といった具合に。
でもね、恐るべきことは、この時の下落なんて過去の暴落と比べると到底『暴落』とはいえない、ただの『調整局面』だったってことなんです。
相場下落局面で得た学び

結局過去を振り返ると⑥は買い場だったわけですが、過去のことは誰でもいかようにもいえるわけです。
しかし、ぼくが取った2つの行動の結果は一つの学びがありそうです。
- ハイテク株の一部を利益確定売りで手放した
- 定期的な積立投資は継続して行った
言うまでもなく、①で手放した銘柄は2019年に入り一気に急回復、つまり得られたはずの利益を逃しています。
一部割安となっていた高配当株やハイテク銘柄を買い増ししましたが、なかなかストレスのかかる決断でした。
②で定期的に積み増した銘柄は、2019年に入り含み益が大きく膨らんでいます。
つまり、下落局面では株を買い増せばいいっていうのは、人間心理の自然に立ち向かうことになる超難しい投資行動だってことです。
それに立ち向かうには、『習慣の力』。
自分ルールに基づく定期的な積立分散投資の徹底だけが有効です。
さいごに~景気後退局面に向けて~

冒頭の問い、『景気後退による相場下落を恐れるなかれ。下落局面では株は買い増せばいい』っていう声があるけど、それは実行可能か?
ぼくの答えは、それは難しい。ということ。
ではどうすべきかっていうと、
自分ルールに基づく定期的な積立分散投資の徹底
これですね。
自分ルールの順守も難しいところですが、それを強制的に行える制度として
つみたてNISAの活用や、

iDeCoといった制度の活用は、

有効な選択肢になりえますね。

ちなみに過去の景気後退局面は、8か月~16か月間でした。

つまり、自分の投資成績がマイナスの状態で我慢しなければならない期間が1年半程度続くかもしれないということです。
しかし大事なことは、市場に長くとどまり続けること。
これまでもこのように、株式相場は長期的に右肩上がりが続いているためです。
相場下落局面は買い場だ!と慢心することなく、常に自分のリスク許容度に基づくポートフォリオを管理して、コツコツと積立投資を実行する習慣を身につけておけば、景気後退局面もなんとか乗り切れるはずです!

それではまた~
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ぼく自身は上記3社ともで口座を開設し、
メイン利用は楽天証券、
ETF積立はSBI証券、
情報収集はマネックス証券
と使い分けしています。