
≪2019.1.14作成≫twitter➡けだま@kedamafire
2018年1月3日、外国為替市場で「フラッシュクラッシュ」が発生しました。
外国為替市場では1日当たりおよそ5兆1,000億ドル(約550兆円)の資金が動くと言われていますが、1月3日の日本時間早朝のドル・円相場では、数分の間に4%近く一気に急騰。
その変動幅は、全世界が注目していた2016年の米国大統領選挙に伴う変動以降で最も大きなものになったようです。
▼Sankei Biz|魔の時間に瞬間的ドル暴落
FX参加者のHPがゼロになる悲劇がTwitter上でも散見されましたね。。
twitter➡けだま@kedamafire
- そもそもフラッシュクラッシュとは
- その被害を回避するためには
- いつおこるか予測は可能か
- 暴落幅は予測可能か
- まとめ|対処方法はこれしかない
そもそもフラッシュクラッシュとは
株式や為替相場が「瞬間的に暴落」することをいいます。
恐怖の言葉として単語は聞いたことはありましたが、実際に目の当たりにするのは初めてでした(^-^;
命名された起源を調べると意外と若いです。
運用会社などのシステムで株価や出来高に応じて自動的に売買タイミング・数量を決めて注文を繰り返す、アルゴリズム取引の存在が関係しているとみられているためです。
2010年5月、ダウ工業株30種平均が数分間で9%(1,000ドル)下落し、取引時間中に過去最大の下げ幅を記録したことからその現象に名前が付けられました。
ちなみにそのときの推定原因は、米運用会社が出した株価指数先物への大口売り注文をきっかけとした先物価格の急落に、アルゴリズム取引が追随し下げ幅を大きくしたとことと言われています。
≪参考:野村証券|フラッシュクラッシュとは≫
フラッシュクラッシュによる被害を回避するためには
では、ある種災害のようなそのフラッシュクラッシュ(瞬間的暴落)による被害を回避することはできるのでしょうか。
まず整理しておきたいのは、個人投資家における ” フラッシュクラッシュの被害 ” とか何かということです。
これは、言うまでもなく ” ロスカット “ ですよね。
つまり、信用取引やFX、CFDなど証拠金取引を行っている人が投資元本を毀損することがフラッシュクラッシュの被害です。
フラッシュクラッシュが瞬間的暴落と言われるように、徐々にもとに戻る傾向を考えれば、米国高配当株投資家をはじめ、現物取引を長期志向で投資している投資家にはあまり直接的な影響はなく、むしろ高配当株のバーゲンセール、買い場としてオイシイ局面とも言えるかもしれません。
★★★
瞬間的な暴落が元本の毀損に繋がる可能性があるFX投資家にとって、被害を回避するために重要な点は、
- それがいつ起こるのか
- その暴落幅はどれくらいか
果たしてそれは可能なのでしょうか。
フラッシュクラッシュはいつ起こるか予測可能か
フラッシュクラッシュがいつ起こるか予測するということは、それがなぜ起こるかを把握できていなければ不可能ですよね。
その点については、上記『そもそもフラッシュクラッシュとは』に記載したように、概ね以下のような理屈であるという論調が一般的です。
①運用会社などが大口の売り注文などで仕掛ける
②それにつられてアルゴリズム取引が追随する
つまり、①がポイントで意図的に仕掛けて起こっていると。
ではその仕掛けるタイミングはいつか予測が可能なのか。
ある記事では、日本の3日以上の連休明けが危ないと警告しています。
信用取引に応じるブローカーは日本が休場でも毎日、資産を時価評価し、損失が一定水準に達すればポジションを清算しなければならない。
会社ごとに若干の違いはあるが、外為どっとコム総研の神田卓也調査部長によると、これは総じて日本時間午前7時ごろに行われる。
流動性の低さは、個人投資家のポジションを投機筋の攻撃に対して脆弱(ぜいじゃく)にする。ストップロスを引き起こし極端な値動きから利益を得ようとするトレーダーが現れる恐れがある。
楽天証券のオーストラリア部門で最高執行責任者(COO)を務めるニック・トウィデール氏は「日本が祝日で大きなリテールポジションがあれば、マーケットはストップを付けにいこうとする」と話す。
≪引用:Bloomberg|フラッシュクラッシュ発生、ヒントは日本のカレンダーに≫
つまり、日本以外は動いていて日本が休日のタイミングが仕掛けが成立しやすいということですね。
そして、その日本独特の祝日がからむ今年の3連休はこちらです。
因果関係の証明は難しくとも、仮説に基づき可能性が高い日程を具体的に挙げることはできるわけですね。
フラッシュクラッシュの暴落幅は予測可能か
続いて、フラッシュクラッシュによる暴落幅の予測は可能でしょうか。
それを予測する必要があるのは、FXなどの証拠金取引ではレバレッジを掛けて取引をすることが一般的であるため、『〇〇円以上価格が下がったらロスカット』というライン設定があるためです。
レバレッジを上げれば、少ない資金で大きな利益が期待できる反面、ロスカットラインが上がりそのリスクが上昇します。
レバレッジを下げれば、ロスカットラインが下がりリスクが低下する反面、大きい資金で小さな利益しか期待できなく、あえてFX取引をする必要があるのかが問われます。
★★★
結論から言いますと、これは不可能ですよね。
上述した以下①②それぞれの度合いを把握しないとわからないためです。
①運用会社などが大口の売り注文などで仕掛ける
➡どの程度の量の仕掛けなのか。
②それにつられてアルゴリズム取引が追随する
➡どのくらいのアルゴリズム取引がどの程度の量で追随するか。
これは予測すら難しいと思います。
したがって、なんとなく歴史から暴落幅を仮定せざるを得ないわけです。
例えば、冒頭に書いた2016年の米国大統領選挙の際の変動幅や、フラッシュバックではありませんがリーマンショック時の変動幅が最悪のケースとして設定せざるをえなくなります。
そうすると2点疑義が出てくるわけです。
- 本当にその最悪のケースを超えるフラッシュクラッシュってないの?
- 最悪のケースに備える資金量でFXをすると
、「レバレッジ」という商品特性が薄まる。
特に1が重要で、瞬間的な暴落ということであれば最悪のケースを超える暴落は起こりえないとは言えませんし、何よりその時に失う金額が大きすぎるということです。
ですので、フラッシュクラッシュによる暴落幅は過去の歴史から最悪のケースを仮定し備えることは可能だがその予測は不可能。
よって、無理に最悪のケースを想定した資金投下で対処することは、毀損する金額を大きくするだけのリスクを抱えることになると言えます。
まとめ
フラッシュクラッシュは、『いつ起こりそうかは予測可能』だが、『どれくらいの暴落幅かは論理的に想定しえない』というのが結論です。
ですので、フラッシュクラッシュというリスクを踏まえてFX取引を行う際は、そもそもFXに投下する金額は失っても生活に支障のない余裕資金で行うということが最大のリスクマネジメントになるはずです。
超基本的。。。(^-^;
ですが、確度の低いフラッシュクラッシュの予測を変に意識して投資するよりも、FX投資をするうえではとっても大事なことのはずです。
それではまた~
★★★
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