
≪2018.11.17作成≫Twitter➡けだま@kedamafire
今週(2018.11.12~)は世界的な株安が再び広がりました。
米国中間選挙が大方の予想通りに終わり株価が上昇した矢先に。。。
アップルショック。
今回のきっかけは、アップルのスマートフォン「iPhone」の販売不振懸念を背景としたハイテク部品の需要減退懸念です。
発端となったのは、iPhone最新モデル向けの部品を製造する米レーザーセンサーメーカーのルメンタムが、大口顧客から供給の大幅削減を要請されたとして業績見通しを下方修正したこと。
顧客名は明らかにされませんでしたが、市場はアップルだと「断定」。
業績悪化懸念からアップル株が売られ、NYダウも600ドル超下落しました。

明らかに雰囲気の変わってきた投資家心理を背景に、これまでもあったはずの悪材料に敏感に反応する状況が続いています。
しかし、株価はその会社の業績自体だけではなく、事前の市場予想との乖離で反応するため、大きな期待が反映された予想に対する失望は、Apple社自体の状況を正しく反映するものではないことも事実です。
Apple社がiPhoneの販売台数公表を今後差し控えると発表したことは、悪材料に敏感に反応する市場への正しい距離の取り方であるような気がします(^-^;
▼Apple社、iPhoneなどの販売台数公表終了へ
Appleの最高財務責任者(CFO)ルカ・マエストリ氏は、販売台数公表の終了について、
四半期毎の販売台数は、私たちの事業の潜在的な強みを表しておらず、以前ほどの重要性が薄れているため。
と説明するとともに、Appleにとって販売台数の伸長は引き続き重要であるとも語っています。
確かにiPhone販売台数は下降傾向にありますが、その分販売単価は上昇しています。
今回のアップルショックの背景にあるiPhone販売台数の低下懸念は、もちろん今後を占う重要な要素の一つですが、それ以外の要素もしっかり押さえたうえで投資判断をした方が良さそうです。
アップル株へ継続投資をしていくうえで、市場予想との乖離ではなく、アップル社自体の状態を簡単におさらいしていきましょう。
今後、iPhoneの販売台数以外にアップル社の”どこに”注目していくべきでしょうか。
★★★
◆売上高2,656億㌦(前年比+16%)で過去最高
≪出所:Apple Annual Report より加工≫
日本円にしておよそ30兆円。。。(;’∀’)
◆営業利益709億㌦(前年比+15.7%)
≪出所:Apple Annual Report より加工≫
日本円にしておよそ8兆円を稼ぎ出しています。
世界で最も時価総額の高い世界一の会社ですね。
★★★
続いて事業数値をみていきます。
◆iPhone販売台数は4,689万台。前年同期から微増
≪出所:Apple Annual Report より加工≫
毎年iPhoneは2億台以上売れており、その推移は安定しています。
競合の増加や低価格機の増加などによる競争の激化に備えて高単価化に舵をきり、販売台数の低下が売上高の低下を招かないよう布石を打つとともに、高利益率を生む体質と価格に依らないブランド力の維持を実現しているように感じられます。
★★★
そして、注目ポイントはココだと考えています。
◆サービス部門の売上高がMacを抜いて2位に
≪出所:Statista.com≫
サービス部門とは、
- Apple music(音楽)
- Apple Pay(決済)
- iTunes
- App store
- iCloud
- Apple Care(保守)
などです。
◆2013年と比べ2018年サービス部門売上高は倍増の317億㌦
≪出所:Statista.com≫
◆2018年4Q売上高の16%がサービス部門です。
≪出所:Statista.com≫
★★★
サービス部門の売上高は、2021年までに500億㌦の目標達成が計画されています。
音楽ストリーミングには、米Spotifyや米You Tube music、
決済分野では、Andoroid PayやSamsong Pay、
クラウドでは、言うまでもなく、AWSなどのライバルが多数いますよね。
そんななか、上記サービス部門の目標達成とその伸長率には注目しています。
また、販売台数が明らかにされていない、Apple Watchなどスマホの次を担う製品の市場ポジション。
これらの数値がポジティブであれば、現在の下降傾向は無視して継続投資し続けたいです♪
Apple株は、配当も出してくれる優良株のため、現在の下降傾向には踊らされず常に” Apple社の価値 “ に目を向けていたいと思います(^^♪
ただし、1点だけ。サービス部門の伸長率は注目すべき点ですが、現状の売上高の6割近くをiPhoneが占めていることも事実。
世界的な景気減速によるiPhone販売台数の想定以上の減少が目につき始めた時は、一旦継続投資を見送ります。
例えば、決算情報の下方修正や市場予測値との大幅な乖離があった場合は、その数字の背景に何がるのか要注目です。
★★★
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それではまた~
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